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大宮ピンク変

第2章 相葉変

九時半、テレビ局着。

厚手のセーターの上にスタジャン、帽子、メガネ、顔半分を覆うマフラー着用の完全武装。

だいぶ怪しいけど、後は普通にしてりゃ実は女の子とか気付かれることはねえだろう。

お、落ち着け俺。

「お早うございます二宮さん」

バレないだろうと思いつつ、スタッフに声をかけられ飛び出しそうになる心臓。

あたふたと、挨拶を返さない俺にスタッフ君はきょとんとしてる。

「いや、すんません。お早うございます」

俺の返事を得、スタッフは頭を下げて立ち去った。

俺は溜息をついた。

痛いし落ち着かねえし、明日と言わず早く戻んねえかな、マジで。

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