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大宮ピンク変

第5章 異変

俺は四人を振り返った。

四人ともハニワみたいな目をして突っ立っている。

怖いよ。

…いち早く、大野さんが我に返って言った。

「こ、こうなった以上は責任取らねえとな。神様がこう言う風に生きろって言ってんだよ。幸せにするから、おいらのヨメとして生きてくれ、結婚しようカズ」

大野さんが俺の手を握る。

額と額が触れる。

…その手を離したくない一心で。

俺は良心を封印し、肯いてしまったのだった。

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