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大宮ピンク変

第6章 完結変

一週間後。

俺と大野さんは、千葉にある小さな教会で結婚式を挙げることになった。

大野さんは白のタキシード。

俺は急激に目立ち始めたお腹を庇うデザインの白のウエディングドレス。

参列者は相葉さん、潤くん、翔さんのほかはごく近しい関係者のみ。

「それでは、誓いの口付けを」

外国人の神父の流暢な日本語に従い、キスしようとする大野さん。

夫であり父であろうとする姿に胸が痛んだ。

良心の封印も限界だった。

「ごめんなさい大野さん、俺、大野さんと結婚できません」

ついに言ってしまった。

大野さんが驚いた顔で俺を見た。

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