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仮彼氏。

第1章 疲れた。

「誰!!?」


切れ長で二重の目
真っ直ぐ通った鼻筋

目の前に、とんでもないイケメンが現れた


「…返せ」


唖然としている私から眼鏡を奪い取り、向島が溜め息を吐いた



ガラッ



「!!」


いきなり教室のドアが開く

まだ話ついてないのに…!!



「千晴?と、向島…??」

「優…!」


ドアを開けたのは、私の幼馴染みの倉内優だった


「お前ら何してんの…?」

怪訝な顔で私たちを見つめる優


「な、何もしてない!

…優こそ何しに来たの?」


怪しまれないように話を逸らした


「俺は別に…」


口ごもる優に疑問がわく


「…怪しい」


「なっ…!

ほんとに何もねーよ!」


なーんか怪しいんだけどな…


「…あの」

「えっ」


いきなり向島が口を開いた


「俺帰っていい?」


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