テキストサイズ

仮彼氏。

第5章 泊まり。

「着きました」

やっと着いた……って…!?


「はい…!!?」

目の前に現れたのは、豪華すぎるシャンデリアに照らされた広すぎるリビング


「ここ、どこでしょうか…?」

「リビングです」

高木さんにさらりと返されて、言葉を失う


「あ!千晴ちゃん!!」

「ど、どうも…」

これまた大きなテーブルで夕食を食べる佳奈さん
ちょっと気まずい…


「せっかく私が用意させたのに…
パーカー脱いでよー!」

「え!?」

これ、佳奈さんチョイス!!?


「…脱がせるかっつーの
千晴、姉貴は無視していいから」

「うわ、ひっどーい!」

「はぁ…」

姉弟喧嘩を始めた二人に溜め息を吐いた高木さんが、私の手を取った


「…?」

「こちらへどうぞ」

「は、はい…!」

優雅にエスコートされ、胸が高鳴る

私が席につくと、高木さんは手早く夕食の準備をしてくれた


ストーリーメニュー

TOPTOPへ