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仮彼氏。

第5章 泊まり。

「きゃっ…!!」

また雷の音が聞こえて、銀にしがみつく


「…早いけど、寝るか?」

「そうする…」

寝てた方がましだよね……


「じゃあ、おやすみ」

「うん、おやすみ…」

銀から離れてベッドに向かう



バサッ


頭まで掛け布団をかぶると、銀が小さく笑った気がした



ゴロゴロ…


「うぅ…」

落雷事故の特集をテレビで見てから、雷が苦手になった私

もうやだ……


「……」

そっと布団から顔を出すと、本を読んでいた銀と目が合った


「…千晴?」

「あ、ごめん…!
私のことは気にしなくていいから…」

「…寝れない?」

「っ…」

私ちっちゃい子みたいじゃん…


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