仮彼氏。
第7章 千晴。
「……なぁ、まだ?」
ただいまドラッグストアで買い物中
「だって、解熱剤でしょ?冷えピタでしょ?スポーツドリンクでしょ?
あと軽く食べられる物も…」
「……」
指を折りながら店内をうろうろする黒田
そんないらなくね…?
「あ、お金は倉内負担で」
「はぁ!?」
これ全部俺が買うの!!?
「女神を犯したんだからそれなりの対価は払ってもらうわよ♪」
「鬼かよ…」
まぁ確かに俺が悪いんだけど……
「これくらいかなぁ…
はい、倉内♪」
「はぁ……」
結構な出費…
「ありがとうございましたー」
ドラッグストアを出て千晴の家に向かう俺たち
「あ…!!」
「次は何だよ…」
突然立ち止まった黒田に溜め息を吐く
「プリン!」
「…は?」
「病人にはプリンでしょ!!」
何だよその考え…
「倉内、ちょっとコンビニ行って買ってきて」
「はぁ!!?」
もう勘弁してくれ…
「ほら、可愛い彼女の頼みだよ♪」
「…全然可愛いげねーし」
「何か言った?」
「何でもないでーす…」
…恐るべし黒田梨佳
「じゃ、行ってらっしゃーい♪」
「はいはい…」
俺、パシりかよ……