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仮彼氏。

第7章 千晴。



~梨佳side~


「行ったか…」

コンビニに向かう倉内の後ろ姿を確認して、向島と向き合う


「ねぇ」

「…?」

「千晴のこと、本気で好き?」

私がそう言うと、向島の肩が少し揺れた


「なんでいきなりそんな事…」

「告白する前に確認しておきたくて」

「告白する前提かよ…」

溜め息を吐く向島を見つめる
やっぱり普段と全然違う……


「…で、どうなの?」

「………本気だよ」

向島が顔を上げて、私の目を見つめ返す


ほんとに本気、みたいだ。

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