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仮彼氏。

第7章 千晴。



「…千晴ってね、男嫌いじゃないんだよ」

「え…?」

向島が目を見開く
やっぱり勘違いしてたんだ…


「男に好かれるのが嫌なだけ」

「……」

眉間にしわを寄せる向島
私の親友は……


「…千晴は、中学の時いじめられてたの」

「なっ…!」

当時のことを思い出すと、今でも胸が痛む

でも、話さなきゃいけない気がする

私が言うのもあれだけど、千晴の口から直接言わせるのはきっと酷だ。


私は拳に力を入れて、重い口を開いた


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