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仮彼氏。

第7章 千晴。




―三年前―



『千晴、それどうしたの!?』

中学三年生の春
既に千晴とは親友で、いつも一緒にいた


『ちょっと、ね…』

体育で着替えるときに見えた千晴の背中には、青い痣が出来ていた


『ちょっとどころじゃないでしょ!
何かあったの…?』

『大丈夫だから…』

最近千晴に元気がなかったのは薄々気がついていたけど…


『絶対一人で抱え込んじゃだめだよ?
私はいつでも千晴の味方だから!!』

『うん、ありがと…』

力なく笑う千晴に、それ以上の言葉は出なかった

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