仮彼氏。
第9章 ピンチ。
『………………ぷっ』
長い沈黙の後、どちらからともなく吹き出した
「あーおもしろ…」
「ベッド行くか?」
部屋の奥にあるピンクのベッドを指さすと、黒田がまた吹いた
「倉内だってムードないじゃん!」
「ははっ、もういいよ
つーか俺達二人でムードとか出るわけないって」
「…確かに」
もう一度笑いあってから、黒田を抱き上げる
「わっ、ちょ!やだっ…!」
「こんくらいさせろ」
な?と黒田を見つめると、諦めて大人しくなった
「よっ…」
ベッドに下ろして、黒田をそっと押し倒す
こいつ、ちょっと震えてるし…