仮彼氏。
第9章 ピンチ。
「倉内も、脱いで…」
「えっ…」
涙目の黒田が俺のスウェットの裾を捲る
うわ、なんかエロ…
「私だけ脱ぐのやなの」
「…分かった」
要望に応えてスウェットを脱ぐ
二人とも残りは下着だけの状態になった
「………脱ぎますか!」
「はぁ?
ここまで来て、またムードぶち壊すわけ?」
「いやもう耐えられないって…」
ドキドキしすぎて死にそう。。
「倉内の馬鹿」
「お前より頭良い」
「………」
二人で顔を見合わせて、また吹いた
あー、俺黒田好きだわ…
って…!?
「それは無いだろ!!」
「…は?」
いきなり自分にツッコんだ俺を見て、黒田が首をかしげる
やべ、思わず声に出しちまった…
「まぁ今のは気にすんな!
さーて、脱ぎますかー」
「…怪しすぎるんですけど」
黒田に睨まれて冷や汗が出てくる
うわーもう何やってんだよ俺……