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仮彼氏。

第9章 ピンチ。



「倉内は、さ…」

「へ…?」

必死で言い訳を考えていた俺の手を、黒田がそっと握った


「まだ、千晴のこと好き…?」

「えっ」

質問の意図が分からない。
けど、自分の胸に問いかけてみる



「………分かんねー」

好きか嫌いかと訊かれればもちろん好きだ

でも…
それが恋心かと訊かれると、すぐに頷くことが出来ない


俺、ちょっと前まで千晴一筋だったのに…



「分かんねー、けど…

今は素直に、千晴と向島のこと応援出来る」

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