仮彼氏。
第10章 媚薬。
ガチャッ
「ただいま」
「お、お邪魔します…」
控えめにそう言うと、ドタドタと廊下を走る足音が聞こえてきた
「千晴ちゃん久しぶりーーっ!!!」
「わっ…!」
いきなり佳奈さんが抱きついてきて、後ろによろけてしまう
「…離れろ」
戸惑う私とはしゃぐ佳奈さんに溜め息を吐いて、銀が佳奈さんを私から離した
「もー、お姉ちゃんにまで嫉妬?」
「ちげーよ」
やっぱこの姉弟は面白いなぁ…
「俺風呂入ってくるから、先に部屋行ってて」
「う、うん」
お風呂入ってくるってことは、つまりそういうことですよね…!?//
一人で赤面しながら、佳奈さんに手を振って銀の部屋に行った