仮彼氏。
第10章 媚薬。
「…千晴、なんかあった?」
「んっ、ひゃっ…」
耳たぶを甘噛みしながら問いかける
なんか甘い匂いがするような……
「佳奈さんにね、ケーキ貰ったぁ…」
くすぐったそうに肩を竦め、部屋のテーブルを指差す千晴
姉貴にケーキ貰った!?
「あとね、高木さんが紅茶淹れてくれた!」
高木が紅茶淹れた!?
…なんか読めてきたぞ
「千晴、それ変な味しなかったか?」
「ぜーんぜん!甘くて美味しかったー♪
でも、ちょっとお酒だったなぁ…」
酒…ケーキに入れるラム酒とかか?
これ、絶対犯人あいつらだな……
「俺、ちょっと姉貴のとこ行ってく…」
「だーめっ」
!!?