仮彼氏。
第10章 媚薬。
「まぁ千晴ちゃんがお酒弱いのは想定外だったけど…」
「…え?」
ケーキの中に大量に酒入れたんだと思ってたけど…
「レシピ通りの分量で酔うって相当弱いわよ?」
「本当にレシピ通りしか入れてねーのか…?」
「えぇ、ね?高木」
姉貴が首をかしげると、高木がコクッと頷いた
高木が言うなら間違いないな……
「まぁ、エッチな千晴ちゃんも拝めたし!結果オーライよね♪」
「はぁ…」
俺が溜め息を吐くと、高木が思い出したように口を開いた
「それはそうと銀様、早く部屋に戻られた方がよろしいのでは?
千晴様が目覚めたとき、銀様が隣に居られないとパニックになるかと」
「…!」
高木の言う通りかもしれない
よし、とっとと戻るか!
「じゃあな、DVDありがと」
「ばいばーい♪あ、残った媚薬もほしい?」
「……いただきます。」
「はい♪」
…また使おう
姉貴から瓶を受け取って、部屋をあとにした