仮彼氏。
第11章 眼鏡。
~千晴side~
「千晴、おはよ」
「……え」
目を開けた瞬間、視界に銀の綺麗な顔が飛び込んできた
やっぱイケメンだな…ってそうじゃない!
「えっ…え!?」
「どうした?」
“え"しか言わない私を怪訝な顔で見つめる銀
だって、だって…!!
「なんで私裸!?//」
シーツの中を覗いて顔を真っ赤にした私を見て、銀がニヤッと笑った
「…何も覚えてねーの?」
「……え、えっと」
「まぁそうだよな、めっちゃ激しかったもんなー」
ほんとに何も記憶になくて、さぁーっと血の気が引いていく
「私、何か変なことしてた…?」
「さぁ」
さぁって…!
「教えてよ!」
「やだ」
「うぅ…」
意地悪な銀に心が折れそうになる
滲んできた私の涙を、銀が親指でグイッと拭った
「…泣くなよ
大丈夫、すげー可愛かったから」
「……」
そういう問題、なの…?