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「そのときに、春樹が社名を“センセイハウス"に変更すると言ったんだ

“センセイ"…意味はもう気付いてるな？」

父さんが俺を見てニッと笑う

そうか、センセイって…


「…千晴の別の読み方、だよな」

「正解！」

親指をグッと立てる父さん

そんな俺たちのやり取りを見て、千晴が口を開いた



「あの…！

結婚の話は、どうなりました……？」

不安げに首をかしげる千晴

そういや思いっきり論点ずれてたな…



「君たちが本気なら、私は大歓迎だよ！

まぁ春樹が許すかは知らんがな」

千晴のお父さん…

手強そうだけど、でも…！


「…絶対説得する」

「銀…」

千晴の手を取って、ギュッと握る

小さな掌から伝わる温もりに、なんだか勇気が湧いてきた