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仮彼氏。

第13章 永遠に。



~千晴side~



『お父さん早く歩いてよ!』

既に涙ぐむお父さんを小声で怒鳴り、半ば無理矢理引きずって歩く



『だってお前、このまま歩いたら本当に銀君のお嫁さんに…』
『もう籍入れたから!』

もう、なんで今さらこうなるかな……


こんな感じでしばらく格闘していると、お父さんがふぅと息を吐いた


『…千晴、行っておいで』

漸く落ち着いたお父さんの言葉に小さく頷き、腕をほどく

銀とお父さんがお辞儀をして、私はゆっくりと銀の左側についた


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