仮彼氏。
第13章 永遠に。
~銀side~
この世のものとは思えないほど綺麗な千晴が、俺の隣に静かに立っている
心臓がバクバクして、神父の言葉が全く頭に入ってこなかった
『銀、銀ってば…!』
「え、あ…」
小声で名前を呼びながら、千晴が俺を肘で小突く
ぼーっとしている間に、誓いますシーンが来ていたらしい
「ち、誓います…!!」
千晴の溜め息が聞こえる
いやでも千晴が綺麗すぎるのが悪いっていうか…
「…妻たるものよ
汝、健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しい時も、常にこの者と共に歩んでいくことを誓いますか?」
「誓います」