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仮彼氏。

第2章 おかしい。

―翌日―


「いったぁ…」

目が覚めるとともに、腰に走る激痛


「た、立てない…!」

学校なのにーーー!!!


「…よし」

意を決して、ベッドから下りる


ガクッ


「ひぎゃっ!」

思いっきりコケて、膝を打ってしまった

「…最悪」


腰と膝、おまけに喉まで痛い

…絶対銀のせいだ


「あーもう!!」


プルルルル


『はい、桜野高校です』

「あ、3年B組の神谷千晴です」

『おー、神谷か』

電話に出たのは、担任の澤村だった


「少し熱があるので、学校休みます」

『分かった、大丈夫か?』

「…はい」

『お大事に』

「すみません…」


ツーツーツー


電話を切って、ベッドに寝転がる

「はぁ…」


ずる休みなんて、生まれて初めてだ

授業、遅れちゃう…


「銀は大丈夫なのかな…?」

あいつの方が動いてたと思うんだけど…


「…まぁいっか」

私には関係ない!

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