仮彼氏。
第2章 おかしい。
「なんで…」
お風呂から上がっても、体の疼きが治まる気配はない
「…絶対おかしい」
私の体、どうしちゃったの!?
どんなに弄っても、満足出来ない
それどころか、さらに熱くなってきた
「っ…」
銀に触られたときは、あんなに気持ちよかったのに…
プルルルルルル
「…?」
いきなりインターホンが鳴って、モニターに人影が映る
「銀…!!?」
そこに映っていたのは、紛れもなく銀だった
「どうしたの!?」
とりあえず出て、モニター越しの銀に話しかけた
「…ノート」
「え?」
「今日の分のノート持ってきた」
「あ…」
青いノートを掲げる銀が、呆れたように溜め息を吐いた
「…早く開けろ」
「ご、ごめん…!」
我に返ってボタンを押すと、電子音とともにドアが開く
銀がモニターから見えなくなり、床にぺたりと座り込んだ
「もしかして、もしかすると…
“ノート見せてもらいたかったら体差し出せよ”
的な…!!?」
そうなったらどうしよう…!!
ピーンポーン
「ひゃうっ!!!」
き、来ちゃった…!!