テキストサイズ

仮彼氏。

第2章 おかしい。

「ごちそうさまでした!」

「…ん」

銀が食べ終わったお皿をキッチンに持っていく

ジャーという音が聞こえたとき、ふと我に返った

「わ、私が洗うから!!」

銀の女子力に負ける…!!

慌てて銀からお皿を取ろうとすると、手から滑って落としてしまった



パリン


「あ…」
「お前何やって…」

溜め息を吐く銀に、さらに心が追い詰められる


「…ったぁ」

割れたお皿を拾うと、人差し指を切ってしまった


「…馬鹿か」

銀が私の手を取ると、そのまま人差し指をパクリとくわえ…って!!

「な、何やってんの!!?//」

「消毒」

一度指を離してそう言うと、銀はまた指をくわえた


「は、離してっ!!//」

「……」

一人で赤くなる私を無視して、くわえ続ける銀


「っ…///」

さっきから微かに触れる銀の舌が熱い

昨日この舌に舐められたんだと思うと、秘部が熱を帯びていく


「…止まった」

「……」

銀が口を離し、ポケットから絆創膏を出した

どんだけ女子力高いのよ…


「一応」

「…ありがと」


綺麗に巻かれた絆創膏を見て、銀を睨み付けた


「何っ…」
「ばかっ…!//」


チュッ


「っ…!!」

眼鏡を外して背伸びして、銀にキスをした


「私がこんなことするの激レアなんだから…!!」

唇を離してそう叫ぶ

私は赤くなった顔を隠すように後ろを向いた


ストーリーメニュー

TOPTOPへ