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仮彼氏。

第2章 おかしい。

何か色々予想外なんだけど…

でもこれで噂が広まれば、コクられることもなくなるか!


「優等生カップルですなぁ」

梨佳が私たちをニヤニヤした顔で見つめる

何だか少し恥ずかしくて、梨佳から目を逸らした


「……千晴」

既に自席に戻った銀をぼんやり見ていると、名前を呼ばれ我に返る


「…?」

振り返ると、少し不機嫌そうな優が立っていた


「…今日放課後残れ」

「はぁ?」

なぜ命令口調!?


「絶対だからな」

「……」

優の有無を言わせぬ雰囲気に、とりあえず黙って頷いた


「告白だな…」

「え?」

優が去るのを見ながらぼそっと呟く梨佳

告白って…?


「絶対倉内コクるよ、放課後」

「誰に?」

「千晴以外にいるわけないでしょ」

「え!?」

私!!?
彼氏いる宣言(?)したのに!?



「倉内も大変だなー…」

「???」

さっきからよく分からない

優が私に告白するとか…
ありえないでしょ!?



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