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仮彼氏。

第3章 テスト。

「あ、銀!」

私たちの前を通りすぎようとした銀に、思わず声をかけた


「…?」

一応反応してくれたけど、明らかに関わりたくなかった様子。

冷たい目を向けられ、思わず肩をすくめる


「何?」

「え、あ、あの…」

なんか怖いよー…
何で私呼び止めたんだっ…!


「こんな可愛い彼女にその態度はないんじゃねーの?」

「っ優…」

私の頭をぽんぽんと叩き、銀を睨み付ける優


「……」

「…あんまり千晴に冷たくしてたら、俺が奪っちゃうけど?」

銀と優の視線が絡む


「…千晴」

「!!」

銀が眼鏡を外して、私に目線を合わせるように屈んだ

教室で眼鏡はずしていいのかな…?


「テスト勉強、付き合おっか?」

「っ…!//」

いつになく優しい目で見つめられ、胸が高鳴る


「…返事は」

「はいっ…!お願いします!!」

ペコリとお辞儀すると、銀が満足そうに笑って眼鏡をかけ直した


「…じゃ」

「あ、ばいばい…」

銀と別れて振り向くと、口をぱくぱくさせる梨佳がいた


「梨佳…?」

「だ、誰、今のイケメン…!?」

「銀だけど…」

「えーーーーーーー!!!」

無駄に驚く梨佳

でも無理はない。いつも地味キャラの銀が本当は超絶イケメンなんて、誰だって驚く


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