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仮彼氏。

第3章 テスト。

「…よかったな」

「優…」

私を見て微笑む優は、どこか寂しそうだった


「倉内は私のテスト勉強付き合ってねー♪」

「は?やだよ」

「なによー!私じゃ不満?」

「あぁ」

「嘘でも不満じゃないって言えよっ!
少しは遠慮しなさいよねー!」

「お前相手に遠慮とかねーわ」

やりとりを見て思う。
この二人、結構仲いいんじゃ…?


「…ま、どーせ私は今回も圏外よ」

順位が出るのは上位50名だけ
圏外は200人くらいだから、ぶっちゃけ梨佳が普通だ


「優、教えてあげなよ?」

「えー…」

「千晴もこう言ってるんだから!」

「はぁ…分かったよ」

「やったー!」

めんどくさそうな顔で溜め息を吐く優


「あ、じゃあ賭けしよう!」

「賭け?」

梨佳が目を輝かせて私と優を交互に見つめた


「千晴と向島、私と倉内で勝負するの!」

「…?」

「だから、より二人の順位が高い方が勝ちってこと!」


梨佳の提案はこうだった

1.二人の順位の合計が少ない方が勝ち
(一位と二位なら合計3)

2.勝った方は負けた方に何でも一つ要求できる


「なっ…!
それどうみても俺たち不利だろ!」

「…私が馬鹿だって言いたいの?」

「事実だろ」

頬を膨らませる梨佳を白い目で見つめる優

なんか兄妹みたいだな…



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