仮彼氏。
第3章 テスト。
「いいの?学校で外して…」
胸ポケットにしまった眼鏡を指さして首をかしげる
「別に、他のやつらいねーし
それに…」
「それに…?」
なんだろ…
頭の上に?を浮かべる私を見て、銀がニヤリと笑って言った
「お前、こっちの方が好きだろ」
「っ…!」
顔がグッと近付き、今にも唇が触れ合いそうになる
「銀、近いっ…」
「顔赤いけど?」
「っ…///」
頬をつつかれて、さらに頬が熱くなる
「キス、する?」
「なっ…!//」
「冗談」
そう言って、銀が顔を離した
「仮彼氏だからな、俺」
自嘲気味に笑う銀
少し寂しそうなのは、気のせい…?
「銀…?」
「…何でもない、帰るぞ」
「う、うん…」
手を引かれて歩き出す
これから、銀の家行くのか……
なんか緊張してきたっ…!