仮彼氏。
第3章 テスト。
ガチャッ
「うわぁ…!!」
ドアを開けた瞬間目に入る、天蓋付きの青いベッド
「お姫様みたい!!」
「…女々しくて嫌なんだよ」
「いいじゃん!ふかふかー♪」
ベッドにダイブすると、銀が唖然とした顔で私を見つめた
「ん?」
「ん?…じゃねーよ
お前わざとやってんの?」
「…何を?」
「はぁ…」
盛大な溜め息を吐いた銀が、私をベッドから引きずり下ろした
「もー!ちょっとくらいいいじゃん!」
「よくねーよ!
お前あほか、男子のベッドにダイブって…
俺じゃなかったら襲われてるぞ」
優の家でもやってたんだけどな?
駄目だったのかな…
「…つーか勉強しに来たんだろ」
「それはそうだけど」
なんか冷たい…
「何か分かんないとこある?」
「んー…」
いっつも何が出来ないんだっけ?
数学とか…?
「お前が悪いの数学くらいだろ」
「何で知ってんの!!?」
「まぁ、一応」
すごい…のか!?
「とにかくやるか」
「はーい」