仮彼氏。
第3章 テスト。
「…早く」
「んっ…!ま、待って…」
必死で頭を働かせ、シャーペンを動かしていく
「あっ…!」
ちょくちょく入る銀の意地悪に体を揺らしながら、何とか解き終わった
「…正解、よく頑張りました」
「はぁ、はぁ…」
息を整えながら、涙目で銀を睨む
「約束通りやめてやるから、な?」
パッと胸から手を離し、乱れた服を直していく銀
「いいよ、おりて」
私の頭を撫でながら銀が囁いた
でも…
「…やだ」
私がそう呟くと、銀が首をかしげた
「…おりねーの?」
「…ばかっ!」
変に熱くなった体を自分で抱き締めて銀を睨みつける
「え」
「え…じゃない!
銀のばか!変態!意地悪!ドS!」
「そんな罵倒すんなよ…」
体の奥から沸き上がる疼きに太ももを擦り合わせると、それを見た銀がニヤリと笑った
「そういうことか」
「っ…」
「シたくなったんだろ?」
「なっ…!///」
そんなダイレクトに…!!
「…契約、変えるか」
「え…?」
「シたいんだろ?」
「っ…//
契約変えるってどういうこと…?」
あくまで平静を装って訊く
装えてるかは分からないけど……
「お互い欲しくなったら、ヤってもいい
どう?」
「っそれセフレみたいじゃん…!」
「…あくまで仮恋人だから、手繋いだりキスしたりもする
ただ一つ……」
「…?」
何だろ…
「お互いのことは好きにならない」