仮彼氏。
第4章 契約。
「!!?」
誰だ!?
「銀様、入ってもよろしいでしょうか」
この声は…高木?
高木とは、うちの使用人
眼鏡をかけた20代後半の男で、前は俺に勉強を教えてくれていた
「…あぁ」
「失礼いたします」
ガチャッ
「何か用か?」
「銀様のお客様のことなのですが…」
お客様…千晴のことか
「千晴がどうかしたのか?」
「…あの、千晴様の下着のサイズはご存知でしょうか?」
「……は!?//」
下着のサイズ!?
何で高木がそんなこと…
「着替えの準備をさせていただきたいのですが、サイズが…」
「そういうことか…」
千晴のサイズ…
胸でかいけど、何カップか訊かれたら分からない
「ご本人に直接訊くのはどうかと思いまして…」
ちゃんと見ると端正な顔を歪ませる高木
「…まぁ、そうだろうな」
しょうがない…
「…俺が訊いてくるよ」
「ありがとうございます」
綺麗な角度でおじぎをする高木の肩をポンッと叩いて部屋を出た