仮彼氏。
第5章 泊まり。
「…なに嗅いでんの」
「へっ!?//」
有り余る袖に顔を埋めて息をしていると、銀がニヤリと笑った
「べ、別に嗅いでないし!!//」
「焦ってんじゃん」
「焦ってないっ!///」
顔熱い…
赤くなってるのバレてないかな……
「お前、顔真っ赤」
「う”…」
思いっきりバレてました…。
コンコン
「!!?」
誰!?
こんな格好見せるわけには…
「失礼いたします」
ど、どうすれば…!?
ガチャ
「お茶をお持ちしました」
「…高木か」
高木…?
さっき銀が言ってた…
「千晴様のご格好では少々肌寒いかと思いましたが…
心配ありませんでしたね」
「お前なぁ…」
丁寧にティーカップをテーブルに乗せる高木さん
慌てて銀の後ろに隠れた私を見て、クスッと笑った
「…どういうつもりだよ、この格好は」
「お気に召しませんでしたか?」
こ、この人が選んだの!!?