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手探りな絶望

第7章 献身

コーヒーを飲んで
冬実が買ってきてくれた
パンで
遅い朝飯を済ませ


俺と冬実は
買い物に出かけた


冬実は
新しい鍵で
俺の部屋の
戸締りをし

うれしそうに
微笑んでいた


それ以上に
俺が微笑んでいたのは
気付いてたけど

我慢できるような
域じゃなかったら
俺はずっと
上機嫌だった



冬実は
相変わらず
好きなんて
言わないから

表情や動作で
読み取るしかない


今日の冬実は

なんだか
うれしいオーラが
全開のようにみえて

俺は
なんだか
めちゃくちゃ
満足していた



これなら

きっと

夜もOKだろうと
勝手に
思ったりしていた

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