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手探りな絶望

第9章 衝撃


冬実から
連絡がないまま


夜になっていた



寝不足に野球が
効いてるせいか

なんだか
眠いし
体がダルい


俺は
いつもより
早めに布団に入り

ブログを開いた







『何もかも忘れてしまうくらい

好きとか……俺だけ?』更新。




















今日は

グラタンにも
見放されたみたいで

全く書き込みがない






余計に
切なくなりながら
俺は
冬実の連絡先を
画面に表示させ


見つめた



電話…してみようかな…




その時だった




ブブーッ




わっ


き、きたっ



冬実から
今日、初のメールが届いた


急いでメールを開くと
そこには
こんなことが
書いてあった





『急なんだけど
明後日、母の病院に
行くことになりました
その時
まとまったお金を
用意しなきゃいけないんだけど
周平さんに
甘えても…いいでしょうか』

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