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手探りな絶望

第16章 別離


それから
急ピッチで
俺と寺田は飲みはじめた

妙なテンションのまま
ガンガン飲んでいた


酔ったところで
明日のことを
気にする訳でもなく

それこそ
記憶なんて
なくなっちまえと
思っていた



けど
俺は

なかなか
酔うことが
できなかった


隣にいる寺田は
酔ってるみたいだったけど・・。




飲み歩いて
3件目の店で
寺田はかなり酔ってきて
そろそろ帰ろうと言い出した


俺は
酔いきれずにいたけど
泊まるのは
寺田の実家だ

迷惑かけない程度の
時間に帰らないと
と思い
俺はタクシーをひろって
寺田の実家へと向かった

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