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手探りな絶望

第1章 流星

いや
俺の知ったこっちゃない


めんどくせーことに
巻き込まれるのは
ごめんだ


そう思って
女から目を逸らし
うつむいた途端


俺の目に
飛び込んできたのは



その女の足だった




嘘だろ…



こんな寒い日に
裸足?!



よく見れば
その女は手ぶらで

コートすら羽織っていない



チッ…



俺は思わず
舌打ちをしていた






ほっとけねーじゃねぇか…








めんどくせぇ…





なんで
今日なんだよ






……めんどくせぇ

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