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手探りな絶望

第1章 流星


「家、どこですか?」




「…」




「交番連れて行きましょーか?」




「…」




俺の質問には
答えたがらず

交番も嫌らしい



女は黙ったまま

裸足の足を
コンクリートの冷たさ
寒さから逃れるように
重ね合わせた




「ちょっと、ついて来て」




「…」








「とりあえず


助けるから」

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