テキストサイズ

手探りな絶望

第4章 野球




「…えっ………」







えっ?!




右手を胸に当てて

はいって
返事してくれるんじゃ



なかったのかよ…



彼女は
あきらかに
戸惑う顔を見せた




「あ、いや
暇だったら、てか
あ、あれ
寺田とか面白い奴だから
見てるだけだけど
暇つぶしになるかなって
思っただけで
いいんだ
気にしないで、ほんと

ごめんね?急に
変なこと言って」




はぁ…




誘うんじゃなかった



2分前に
戻りたいよ、グラタンさん



俺の
さっきの妙な自信は
彼女の戸惑う顔で
木っ端みじんになって
崩れ落ちてしまった



ストーリーメニュー

TOPTOPへ