
蛹
第3章 3
あきらわ車を走らせとなり街まで走らせ孝之を探しに出た
探し回ったが見つからず諦めかけた時、駅前の公園で孝之を見つけた
「孝之!!」
「…あきら?」
「孝之!!良かった…探したぞ!!」
「あきら…俺…」
「帰ろ…」
孝之の肩を掴み車に乗せる
「あきら…」
「何も言うな…」
「…店わ?」
「大丈夫だから」
「…」
「飯食ったか?」
「……」
「なぁ…お前の頭ん中でもやもやしてること、何となくわかるよ」
「……」
マンションに帰ると、あきらがご飯を作り始めた
「食えよ」
「いただきます。」
二人で無言で食べ終え、あきらがゆっくり話し始めた
「怖くなったんだろ?見てから…シュンにやられたこと思い出したりしたんだろ?」
「………いや……シュンにわ…最後までやられてなかったんだ……だから…それ見て…震えた……あんなことされたら…俺…壊れる……」
「…そっか…最後までやられなかったのか…良かった…あ…ごめん…良かったなんて…」
「ん…けど、拓哉わ…シュンらに…あぁいぅこと…………許せねーな」
「…うん。ボロボロになってたよ。」
「あきらに救われて、拓哉良かったな。」
「……だな」
「今日わ、ありがと、シャワーして寝るよ」
「孝之…今日、どこ行ってたんだ?」
「別に…行くあてもなくただふらふらしてたんだ」
ひじりのことわ、話さなかった
「そうか、おやすみ」
あきらわ、なぜ孝之にこんなに世話やきたくなるのか不思議だった。
「まさかな……」
