
蛹
第4章 4
「佐久間!!」
「お!井上!久し振りだな!!」
「救命救急の部長だってな!!」
「ん、お前こそ外科部長だろ!!」
「まぁな!!でもお前大学病院の学長の目にとまったらしいぢゃん!!出世コースだな!!俺ら同期の中ぢゃお前が一番だ!!」
「そんなことねーよ」
「娘と、もうやったのか?すげー美人らしいな」
「ばぁか!なんもしてねーよ、まったく、んな話しすんなら帰るぞ!!」
「わりわり、羨ましいからさ!!学長の娘となんてよ」
「興味ないよ」
「は?お前欲がないな!!後悔するぜ!!」
「ふっ…後悔か…」
「俺なら、すぐ結婚して学長のイスものにすっけどな」
佐久間にわ、そんなことまったく考えられないことだった
「佐久間、こんど同期で集まろうぜ!!」
「あぁ!!必ず!!」
マンションに戻ると携帯がなる
「はい」
「佐久間さん!!明日食事でもいかがですか?」
「あ…明日わ、夜勤なんで…」
「そうですか…あの……私…迷惑ですか…?」
「いえ…そんなことわ…ないです」
「それなら良かったです…またお誘いしていいですか?」
「はい」
電話を切り、シャワーをする佐久間
「はぁ………孝之…」
頭の中わ、孝之のことでいっぱいだった
「孝之…………うっ」
孝之を思いながら抜いていた…
もう何日も、こんな状態が続いていた…
孝之……
