そばにいて、そしてキスをして
第9章 そばにいて、そしてキスをして
「…んっ……」
首筋を這う倉沢の唇が、きつく吸い付いて真緒は思わず白い首をのけ反らせた。倉沢の大きな左手は真緒の後頭部を支え、右手は背中を撫でまわしていた。
床には脱ぎ捨てられた二人の衣服が重なる。ぱちん、と真緒の背中のホックを倉沢は器用に片手で外し、それを散らばる服の上にそっと置いた。
明かりをつけていない部屋はすでに薄暗く、真緒の白い肌が浮かび上がった。その肌を丁寧に倉沢の手と舌が這っていく。そのたびに、真緒は快感に飲み込まれそうになる自分を必死でつなぎとめていた。
真緒は、そっとベッドに押し倒されてシーツを握る手がほどかれた。その指に倉沢の長い指が絡まった。
倉沢のキスは麻薬だ。その舌はこの世のものとは思えないほどに柔らかく、真緒の脳内を蝕んでいく。真緒は全てを忘れて倉沢に没頭していた。
「あ…っ…」
倉沢の長い指が真緒の中心に入った。水音が静かな部屋に響く。ふたりで奏でる、たったひとつの音楽。
「真緒…好きだよ…」
その音楽の中に、心地よく響く低音。
「…っ…あ…はぁ…」
真緒は夢中で倉沢を感じていた。
首筋を這う倉沢の唇が、きつく吸い付いて真緒は思わず白い首をのけ反らせた。倉沢の大きな左手は真緒の後頭部を支え、右手は背中を撫でまわしていた。
床には脱ぎ捨てられた二人の衣服が重なる。ぱちん、と真緒の背中のホックを倉沢は器用に片手で外し、それを散らばる服の上にそっと置いた。
明かりをつけていない部屋はすでに薄暗く、真緒の白い肌が浮かび上がった。その肌を丁寧に倉沢の手と舌が這っていく。そのたびに、真緒は快感に飲み込まれそうになる自分を必死でつなぎとめていた。
真緒は、そっとベッドに押し倒されてシーツを握る手がほどかれた。その指に倉沢の長い指が絡まった。
倉沢のキスは麻薬だ。その舌はこの世のものとは思えないほどに柔らかく、真緒の脳内を蝕んでいく。真緒は全てを忘れて倉沢に没頭していた。
「あ…っ…」
倉沢の長い指が真緒の中心に入った。水音が静かな部屋に響く。ふたりで奏でる、たったひとつの音楽。
「真緒…好きだよ…」
その音楽の中に、心地よく響く低音。
「…っ…あ…はぁ…」
真緒は夢中で倉沢を感じていた。