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ゆうき!百倍

第2章 忙しい日々

村井さんと帰り道に

「ゆ…ゆ…ゆきっ」
ちょっとだけ優衣は名前で呼んでみた
「ようやく名前で呼んでくれた」
友紀は真顔で応えた
「………ごめん」
優衣は凄く勇気を振り絞って言った名前なのに、ニュアンス的には遅いみたいな感じがして謝ってしまった
「いつ名前で呼んでくれるか待ってたよ」
さも、当たり前でしょ?何だろう、社会人になってから名前で呼ぶことがあまりなかったから凄く恥ずかしいって思ってたけど、友紀の一言で偏見を持っていたんだな

優衣にとって凄く新鮮だったし、忘れていた学生時代な自分を思い出してた…
高校からは名字で呼ぶのが当たり前だと思っていた優衣だったけど、けしてそんなことはない

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