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叶わぬ恋でも君のために。

第2章 仕事に生きる。

今のが弟って…私と同じ歳くらいじゃなかった?


一体兄貴何歳なのよ…。






私が育てる息子の名前は、


柳田秀司。



頭の良さそうな名前なんだけどな…。


っていうか、さっきの弟に継がせればいいのに。
そこまで“長男”にこだわらなきゃいけないものか…。


「秀司様のお部屋はこちらでございます。」



また勝手に想像を膨らませているといつの間にか私のオフィス(秀司の部屋)に着いていた。


「後はよろしくお願いします。」

「あ、あの!」


ってもう振り向いてもくれないし。



仕方ない、入るか…。


“コンコン”


………。




“コンコンコン”



…………………。



シカト?





「開けますよー?」


“ガチャ”




「入りますよー?


お邪魔しまーす。」



私は返答の無い部屋の中へ足を進めた。

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