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叶わぬ恋でも君のために。

第10章 君の変化

もう、急すぎる展開に心臓が追い付いていかない。



「眞子ちゃん、今は

眞子ちゃんの正直な気持ちが聞きたいんだ…。」



私の…正直な気持ち?



「それとも…

俺のこと、嫌い?」



全力で首を横に振りたいのに
相変わらず頬は固定されたままで



「ちゃんと言ってくれないと俺…

眞子ちゃんに嫌われてるって思っちゃうな…。」




君が、悲しそうな顔をするから







「き、嫌いな訳無いじゃん!





好きだってばっ!






ずっとずっと…辛かったのにっ。

秀ちゃんの馬鹿っ!


思い出作りだとか、過去のことは知る必要無いとか、期間限定の関係なんだからとか


散々酷いこと言っておきながら
突然私のことが好きとか言って…


ほんと…馬鹿…。





嫌いになんかなれなかった…。


何を言われても
嫌いになんかなれなかったのっ!!」









そう言いながら私が泣きじゃくると






君は---


とても嬉しそうに微笑んだんだ。



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