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叶わぬ恋でも君のために。

第10章 君の変化

その後は---


勉強どころじゃなかった。


午後からは一度も参考書も開かずに






愛し合った…。






何度も好きって囁かれ


何度も弱い部分を攻められて



心と身体が求め合うまま…
私達は何度も絶頂に達した。




そして…


気付けば既に夕方の5時になろうとしている。




秀ちゃんの部屋に完備されているシャワーを浴びてバスタオル一枚でドライヤーをかけていると


ガチャ、とノックもせずにドアを開けて入ってくる君。


「乾かしてあげる♪」


そう言って私の手からドライヤーを奪うと
優しく撫でるように、

そして、時々遊ぶように指先に私の髪の毛をくるくると巻きながら、ゆっくりと乾かしてくれた。


「よしっ、終わった♪」

「ありがとう。」

「どういたしまして♪」



穏やかな時間が流れていた…。



だけど、もう帰らなきゃ…。
もう、30分も定時を過ぎてる。


サヤさんに見つかったら大変…。





そう思っているのに---




「眞子ちゃん、

帰らなきゃ…駄目なの?」



後ろからそんな可愛いことを言いながら
私を抱き締める君。




「駄目に決まってるでしょ?

また、明日ね?」

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