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叶わぬ恋でも君のために。

第10章 君の変化

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「待ってたよ!眞子ちゃん♪」


そう言いながら満面の笑みで迎えてくれる秀ちゃん。




この姿も、全部全部本当の君…

なんだよね…?



「もう、講義なんてしなくていいから。
あっち行こ?」


君は私が来て早々、寝室を指差す。



「秀ちゃん…いくら何でも続けて仕事は
さぼれないよ…。」


「眞子ちゃん…こんなこと言うのは申し訳無いんだけどさ…。」




「…何…?」



「眞子ちゃんが教えてくれること
始めから知ってるっていうか…勉強済みっていうか…。」



「…うん…。」


やっぱり…ね…。



「だから、勉強なんかしなくていいんだ。」


「…。」





そんな風に言う君だけれど---




「ねぇ、秀ちゃん…。
どうして…そんな嘘をつかなきゃいけないの?」


「そんな、嘘?」


「どうしてわかっていることを、わからない振りしなきゃいけないの…?」



「…。」





「私、秀ちゃんのこと…何も知らない。



教えて欲しいの…秀ちゃんのこと。




秀ちゃんのことが好きだから…




秀ちゃんの考えてること、
もっともっと知りたい。」

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