叶わぬ恋でも君のために。
第11章 君のこと。
「何か…二人で会う理由があったんじゃ…。」
「わからない。
彩に聞いても…何も答えなかったから…。
それに…言われたんだ、拓実に…。」
「…?」
「“彩のこと、
取らないでって言ったよね。”って…。」
「拓実君も、まだ彩さんを好きだったってこと?」
「あぁ…。」
「でも、拓実君、その時彼女居たんでしょ?」
「彩を忘れようとして好きでも無い女と付き合ってたらしい。」
そんな…。
拓実君…彩さんに自分の気持ち、
伝えたことあったのかな?
彩さんを忘れなきゃいけない理由が
あったのかな…。
「結局…俺と拓実の関係に責任を感じて彩は
俺達の前から居なくなってしまった…。
だから…
俺のことが憎くて距離を置いてきたのは
拓実の方なんだ…。」
拓実君が言ってた話と少し食い違っているけれど…
秀ちゃんの話を信じていいんだよね?
「秀ちゃん…
拓実君のためを想って彩さんと別れたの?」
「どうだったかな…もう、忘れちゃったな…。」
嘘…。
ここまで覚えてる癖に…それだけ忘れるはずが無い。
そんなに好きだった彩さんとのことを
忘れているはずが無いんだ…。
「わからない。
彩に聞いても…何も答えなかったから…。
それに…言われたんだ、拓実に…。」
「…?」
「“彩のこと、
取らないでって言ったよね。”って…。」
「拓実君も、まだ彩さんを好きだったってこと?」
「あぁ…。」
「でも、拓実君、その時彼女居たんでしょ?」
「彩を忘れようとして好きでも無い女と付き合ってたらしい。」
そんな…。
拓実君…彩さんに自分の気持ち、
伝えたことあったのかな?
彩さんを忘れなきゃいけない理由が
あったのかな…。
「結局…俺と拓実の関係に責任を感じて彩は
俺達の前から居なくなってしまった…。
だから…
俺のことが憎くて距離を置いてきたのは
拓実の方なんだ…。」
拓実君が言ってた話と少し食い違っているけれど…
秀ちゃんの話を信じていいんだよね?
「秀ちゃん…
拓実君のためを想って彩さんと別れたの?」
「どうだったかな…もう、忘れちゃったな…。」
嘘…。
ここまで覚えてる癖に…それだけ忘れるはずが無い。
そんなに好きだった彩さんとのことを
忘れているはずが無いんだ…。