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叶わぬ恋でも君のために。

第12章 大好きだった彼のこと。

元々優しい人だと思ってた…。


だけど、この時


彼の優しさと、ふと彼を見上げた時の優しい笑顔が胸にしっかり染み込んでしまった。



私が意識しているのがバレたのか
それから一ヶ月後には再び…



「眞子ちゃん…俺と付き合お?」



会社の資料室で私が探し物をしていると
智哉が急に入って来てそう言ったんだ。



「な、なんで…?///」


壁に私を追いやる智哉に、恥ずかしくて
そんな言葉しか出てこない。



「眞子ちゃん…皆が眞子ちゃんを狙ってる…。


早く、俺の物にしたいんだ。」



行き場を失った私の背中にある壁に両手をついて
智哉は真剣な眼差しで続けた。




「眞子ちゃん…好きだよ。」





迫る智哉の唇に…



私は自然と目を閉じていた。










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