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叶わぬ恋でも君のために。

第12章 大好きだった彼のこと。

智哉を大好きなまま振られた私。


あんなに輝いていた日々と
希望に満ち溢れていた未来を


一瞬にして失ってしまったのだ…。




この“大好き”という気持ちを
どこに追いやればいいのだろう。


毎日会社で顔を合わせる智哉。
いつもと変わらない景色。



別れた実感が持てなかった。



お互い忙しいだけで


あの日、
悪い夢を見ていたんじゃないだろうか…


そう思いたかった。



………………………………………………

………………………………。





別れて1週間後のことだった。



社内掲示板に辞令が貼り出されていた。




そこには目を疑う文字が…












智哉に---






海外赴任の辞令が出ていたのだ。






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