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叶わぬ恋でも君のために。

第12章 大好きだった彼のこと。

最低でも一ヶ月前には内示が出てた筈。


智哉はその時既に、
私への気持ちが無かったってこと…?




何も聞かされていなかったし
相談されることも無かった。



私は離れて行く智哉の気持ちに
気付くことが出来なかったんだ。


こんなに愛してる人のことを
わかってあげられなかった…。






私がもっと早く
智哉の気持ちに気付いていたら……



あんなに泣きそうな顔で



“好きな人が出来た”って




言わせずに済んだのに…。





智哉に辛い思いをさせずに済んだのに…。












貴方のために---











私が、






“さよなら”って



言ってあげることができたかもしれないのに。

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