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叶わぬ恋でも君のために。

第15章 別れの時

「綺麗なお嬢さんだろ?

うまくやってくれよ?



お前は…演技が好きらしいからな…。」





親父は…俺のこと

お見通しだったんだ…。





俺は、確かに彩が大好きだった。


だけど、今は…




「親父っ、俺…」


「そういえば、谷口智哉って…お前、知ってるか?」




谷口智哉---



眞子ちゃんの大好きだった人。
眞子ちゃんと…結婚するはずだった人。



会社で眞子ちゃんの隣に居るのを見掛けた…アイツ。


俺は一目で、アイツが眞子ちゃんを大事に想っていることに気付いたんだ…。



俺はもしかして---


あの頃から…眞子ちゃんに…?





「谷口君だが…こっちに、


日本に戻って来ることになった。」



!!!



「だから…生田君のことは気にしなくていい。」







眞子ちゃんの傍に…



アイツが…帰って来るのか…?

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